2023
04.25

「四畳半だった私の視野、広くなった気がする〜第2回マンホールハンター開催〜」(KAERUチーム)

ショートレポート, レポート

これで終わってしまっては何もできてない!から。

最終発表で審査員へイベントのリベンジがしたいと延長を申し出た。2023年3月12日 第二回マンホールハンターの開催を決定。

前回の反省を丁寧に振り返りながら、準備を進める。
早めの告知と、繋がりある方々へ積極的にアプローチをかけた。
フリースクール15箇所にメールを送ったり、A4のチラシ案は12パターンも作っていたあん。

コーディネーターのかずさんと協働サポーターのしょうきちさんが「あんのデザイン力は急激に伸びたよね」と話していた、Peatixのヘッダー画像。

ワガママSDGs一期生に送った案内文では、あんの高いレジリエンスや、達成させたい思いの力強さを感じた。

【案内文より】
私が元々不登校になりかけた時に同じような不登校の方と繋がれる場がなく、孤独感を感じました。その経験から不登校の方同士が繋がり、話すイベントをやりたい!と思いました。しかし初対面同士では話が進まないじゃないかということで、歩きながら、ゲームしながらといった何かをしながら話すイベントにしよう!ということになりました。ゲーム要素もあり、歩きながら話せるようなものはないかということで、チームで話し合った末マンホールを探しながらという案に決まりました。その後マンホールハンター!第一弾を不登校の方限定にし、開催しましたがなかなか人が集まらずに終わってしまいました。これで終わってしまっては、何もできていない!ということで湯川さんなどから限定してしまうと逆に来づらいという助言をいただき、不登校の方に限定せずもう一度開催することにしました。」

一方で、Peatixや対外的に出す広報文章では、イベントにこめた思いの文章は、
「前回は自分ごというか、自分に似た境遇の人たちに来てほしいと思って、言葉に込めた思いが多かったけど、今回は、ターゲットの間口を広げ気軽に参加出来ること、まずは参加してもらうこと」を気にかけシンプルに。

Peatixでは有料広告を打ったところ金額や広告を出すシステムに驚いていた。
「ええ!広告って10日で5万円もするんですね!私の月々のお小遣いの25ヶ月分くらいですよ・・・ありがとうございます!頑張らないと・・!」
と真摯に経費と向き合ってるあんの姿も、印象的だ。

Peatixから参加者の申し込みがあり、「楽しみになってきた〜!」と実感する。

とりあえず“やってみる”ことの重要性

ーイベント当日を迎えてー

ルール説明と、今回の主旨を説明する。

参加者は2名、学年が違い、趣味はアニメ。

前日のミーティングでは「話題は何を話したらいいかな」とソワソワしていたあんだったが、
当日の写真には3人の眩しい笑顔が成功を語っていた。

学年も、住む場所も違う3人。
マンホールを探しに神戸を歩く。

感想には
「普段触れたことのない体験・経験に出会えた」
「マンホールがなくなったら話す、話がなくなったらマンホール探す話の合間を、マンホールで埋られたおかげで、気まずい時間がなかった」
「みんなタメ口でいこう、と決めたことがよかった」
などが。

また、
「子どもより、大人にやってほしい。自分の居場所に困る人は、中高生だけじゃない」
「イベント単体だけでなく、場があることによる安心感。不登校の中高生が話したいことを話すには、もう少し時間が必要」
など、課題や、今後取り組みたいことも出てきた。

イベントを終え、あんは半年間の活動を振り返った。

「とりあえず“やってみる”ことの重要性」
「一人ひとり「あるがまま、思うがまま」に生きられるようになると「認められる」ことによる安心感、自分の居場所を見つけられる」

また新しい目標が見えたのかもしれない。

こんなことも言っていた、あん
「自分自身、ワガママSDGsを通して、視野が広がったというか、いろんな生き方や人生あるなと思い、大人と触れ合うこともすごくいい機会だなと思った」と。

ふと、あんが言った。
「一週間って早いですよね。一年もあっという間。でも年取るってすごい楽しみだなっと思って。出来る行動範囲が増えるというか!ワガママSDGsに参加して、かずさんに出会い、私の四畳半の視野だったのが、広くなった気がします!」

このプロジェクトに参加して出会い、関わってきた大人から刺激や学びをあんがたくさん受け取っていたことがみえた。

「これからも、本でも、人でも、モノでもあんの視野を広げてくれるものに出会うと思う。その視野を広げる面白さを知れたことはよかったんじゃないかな」と、かずさん。

中高生メンバーが少ないチームであったが、あんは、ミーティング中に「おもしろいっすね〜!その言葉いいですね!」とよくメモをとり、言葉や考え方を吸収していた。
それは、一方向ではなく、コーディネーターのかずさん、協働メンバーのしょうきちさん、てっちゃんもあんの真っ直ぐな姿勢や、あんの大事にしたい芯に触れ、お互いに尊敬し合う関係性のチームだったように思う。

(ワガママSDGs事務局・橋本)