2023
01.23

「アリバイづくりのためのアンケートだったら無理にしなくても良いのでは?」(「Learning革命」チーム)

ショートレポート, レポート

Learning革命班は大きく3つの実践を並行して行ってる。
ヒアリング、アンケート、小学生に向けた授業の準備だ。

「教師や生徒、皆が主体となるような学び(探求方授業)の実現」を目指して、先生の現状を知るために教育委員会、探求型授業を行っている学校の先生や、学校教育変革事業をされている企業の方へヒアリングを行った。

その結果、教育委員会は探求学習を推進しているし、先生も賛同し探求学習を取り入れたいと思ってはいるが、どのように探求学習を取り入れるのか、新しい学習方法を取り入れるための準備に時間や手を回しきれてない様子や業務量に対する低賃金の問題など先生の「実態」を知ることができた。

アンケートに関しては、同世代/大人世代の街頭アンケートの準備をしている。
ゆうきとひめが、街頭アンケート時に配るウェットティシュ300個にグーグルフォームのアンケートに飛べるQRコードを貼り付ける作業をし、royはアメリカからオンラインで活動に参加した。

プロジェクトを開始した当初から「アンケートを取ろう」と計画し
「日本の今の授業はいい?悪い?」を社会に聞きたいと考える、Learning革命班。

一方で、中間発表ではアンケートに対する審査員のフィードバックは鋭く、
「アンケート結果は何に活かす予定か?」
「アリバイづくりのためのアンケートだったら無理にしなくても良いのでは?」
「課題を解決したい相手は先生だよね?アンケートをとる相手も先生なのでは?」と問われる。

今までの途中経過報告会でも、アンケートをとるロジックが通っていないとフィードバックがあった。

チームの中では、納得しているアンケートと授業と、ヒアリングの一連の関係性が、審査員に伝わらずもどかしい思いがみえる。

「社会に向けてアンケートをとり、先生に向けて社会や10代はこう思っていますと提示したい」とチームを代表して答える、ひめちゃん。

審査員の六甲バター株式会社マーケティング部長黒田氏から
「社会課題や社会のみんながと言いますが、“社会”には、いろんな方がいると思うんですよね。“社会の課題”は誰の課題なのか分からない感じがして」

「アンケートとる対象は、実際困っている人に聴いて、その結果が、裏付けになり、説得材料になるんですよね」

いつもなら自分の意見をはっきり屈せず伝えるひめが、一瞬「くっ」と止まったように見えた

チームのメンバーの中ではしっかりとしたロジックだったはず。

審査員からの度重なる鋭い指摘をメンバーたちはこれからどう捉え、進んでいくのだろうか。

(ワガママSDGs事務局・橋本)