中高生がSDGsを考える。実践する。

高校の研修で行った、宮崎県都農町。「出会った地元の方々に惚れた」から、「過疎化の問題を聞いてなにかしたいとそればっかり考えてました」というれんれん。「京都の若者にもまずは都農町のことを知って欲しい」と自分にしかできないことを探った。サウナが好きなれんれんがたどり着いたのは、都農町の特産物ワインを使ったサウナで楽しめるアロマを開発すること。「サウナって恋愛話が盛り上がるんです。だから恋愛話をしながらワインのアロマを楽しめたら都農町のことも広められるかもって」。

　といっても企画はなかなか進まなかった。「学校のプレゼンとか“評価”がある。それってある意味ゴールがあって。でもワガママSDGsは誰からも評価されないし、僕の考えに賛同してもらえないといけなかったりするから、今まで自分がやってきたみたいに情熱だけで突っ走ってどうにかなるもんでもなかったり。好きなことしてるだけなのに自分の弱点を見つめなきゃいけないし正直逃げ出しそうになった」。そこから「周りの大人の支援やフィードバックをもらって」3月には都農町を訪れ、都農ワインのみなさんにアロマの企画もプレゼン。学校の理科室で実験したり試行錯誤する日々が続いている。

　「自分からやりたいって言ったことだからここまでやれたっていうのは大きいかも。自分しかこんなこと考えないだろうし、しないだろうし、自分がやるしかないと」。

宮崎県の都農ワインを訪問。