ワガママSDGS中高生がSDGsを考える。実践する。

REPORT

2023.3.31

Fix Carbon プロジェクトチーム

町役場も漁港も小学校も巻き込んだ
海藻養殖プロジェクトの実現へ挑む。

京都 2022 協働プロトタイピング

作業風景

 「小学生の頃から勉強の世界しか知らなかったから一番いい中学校に入って人生勝ったと思ってた」ハッセー。「でもコロナ禍で成績が落ちて、どん底に。そんなとき見たNHKの環境問題の番組で勉強以外の世界があるのかと知って」一人で1年間ゴミ拾い活動した。「自転車通学で暑いのが嫌で。温暖化を止めるために企業や行政がしてないことってなんだろう?って調べてたら“海藻を植える”にたどり着いて。でも一人では無理だから誰かと一緒にできないかと」参加したワガママSDGsで、たまむんと出会う。「人がやりたいことを行動に移せるシステム作りに興味があった」たまむん。「考え方も知識も両極」な二人は強力なタッグとなる。

 漠然と“海藻を植える”スタートから、効果、方法などを本やネットで調査し、ハッセーの地元でもある和歌山県印南町の海に小学生と海藻を植えるプロジェクトを企画した。実現に向けて、まずは海藻のスペシャリスト、新井章吾氏にコンタクトを取り山口県に。養殖藻場を見学し、海藻のことはもちろん、地域でいかに持続可能に活動をしていくか、などたくさんのアドバイスももらった。「『海藻が消滅したのは何らかの原因があるはず。原因も考えず海藻を植えるだけならまた枯れるだけ。“植える”じゃなくて“養殖する”プロジェクトに変えなさい』と言われて。そのアドバイスに出会ってなかったら僕たちは植えるだけで満足して枯らしていたかも」(ハッセー)。

今は養殖プロジェクトを実現するため、漁港を管轄する町役場、資金提供してくれる企業にアプローチを続けている。「だけど簡単には返答は来ない。待ってても仕方ないから二人で相談して、共感者が見つかるかもしれない可能性をかけて、作文コンテストにも応募するつもり」(たまむん)。

作業風景 メンバーのハッセーとたまむん。海藻のスペシャリストに現場を見せてもらうため、山口県へ。
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