2022
10.26

「取材依頼メールの文面ってこれで大丈夫?」から始まる市場調査。

ショートレポート, レポート

自分たちで取材計画からインタビューまで。

8月になると、手探りながら企画内容がかなり言語化されてきて、そろそろ市場調査のフェーズへ。クレイジーなドリーマーだったメンバーが、社会に出て人の声を聴いて、アントレプレナー(企てを起こす人)に脱皮していく重要なステップです。

どんな立場の人に、どんな話を、どうやって聞き出せば、自分たちのヒントが見つかるのか。コーディネーターの知識や人脈も頼りつつ自分たちで取材計画を立てるのは、中高生たちにとっては貴重な経験。

真っ先にヒアリングを実施したのは「Shining Rainbow」チーム。「違いを分ち合えて、違いを認め合える世界」を目指すチームは、LGTBQ +の認知を広げたいと企画を考えていますが、そこからどうすればいいのか?はまだまだ未知。そこで、当事者や支援団体を探してインタビュー依頼をすることからスタート。「依頼メールの文面ってこれで大丈夫?」から始まり、先方と日程を調整し、ようやくインタビューまでたどり着けました。

「LQBTQとかって当事者じゃない人に当事者のことを理解しろというのはそもそも無理だと思うんだよね。結局はひとつの地域の中でどうやって共存してそれを維持していきますか?ということを考えていくことが一歩目。それはまだ世の中でも答えがない。みんなもいまから質問を作っていったり語ろうとしたり、他人に伝える言葉を考えることで、経験とか哲学が生まれるんじゃないかな」とはLGBTQ +とアライ(=味方)のコミュニティ運営者。他にも当事者の思いや団体の活動内容、実際のイベント告知方法など具体的なお話をこの期間にたくさん伺い、LGTBQ +の現状に少し近づいた、Shining Rainbow。

さらに他のチームにもインタビューの体験談をシェア。「質問したいことをリストアップしてから、話を聞く流れをみんなで相談しておく」「ヒアリングの前にまずは雑談で場の空気をほぐすことが大事!」「質問リストをただ順番にこなすだけじゃなく、相手の回答に合わせて臨機応変に」などなど。ヒアリング実施をしたい他のチームのメンバーも真剣に耳を傾けていました。

5月から始まった「わがままSDG’s」も、もう間もなく折り返し地点。次は1泊2日の合宿で、審査員を前に企画をプレゼンするという一大イベントが待ち構えています。

(ワガママSDGs 事務局 ・桂)

メンバーの身近な人へインタビューするためにこんな画面も準備。